[孤島]
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      *

もしルネ・ジラールが言うように、われわれの欲望が模倣的欲望、つまり「個人の(動物的欲望でなく文化的な)欲望は、だれの影響と受けない自立的・自発的なものではなく、つねに、他人の持っている物を欲しがる、他人の欲望の仕方を模倣する、模倣作用的なものだ」とするなら、このところの景気の悪化によってその欲望がどういう方向へと向かっていくのだろうか。
もちろん景気に良し悪しに関係ない裕福な層も相変わらずいるのだろうけど、たぶん相対的に模倣的欲望の行く先は見失われて、ますます消費が落ち込んでくるのだろう。
隣人へのその欲望は、人間同士の暴力の主要な源であるとされ、また一方では文化を生み出す原動力でもあるとされる。
でも、これから生活するのに困る人がさらに多くなると、もっとプリミティブなところで嫉妬や憎しみが増幅されて、ますます荒んだ社会になるかもしれない。

というか、他人事のように言ってるけど、私も来年はその渦中にいるかもしれない。
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一原有徳展 ― 市立小樽美術館
小樽文学館・美術館小樽文学館・美術館
ichihara.jpg(写真上左) 市立小樽美術館/文学館
一原有徳さんは、昔はこの美術館/文学館の前身である小樽地方貯金局で働いていたそうで、これもなにかの縁。 ごく普通の建物に見えるそうだけど、それなりに由緒正しい建築なそうだ。
(写真上右) 市立小樽美術館/文学館の入口
ちなみに、街路樹はマロニエ(すずかけ)
(写真左) ポスター
一原有徳展は5月20日までやってます

先月のことだけど、小樽に行ったとき、小樽美術館で一原有徳展をやってたので、見てきた。
市立小樽美術館
http://www6.ocn.ne.jp/~otarubij/index.html

作品紹介 andanda
http://andanda.cool.ne.jp/librarygallery/2006/lg2006_04.html


明治生まれの小樽の版画家で、どちらかというと現代アートの作家に近い。
私のような語彙数の少ない人間には、一原作品をどう説明したらいいか分からないので、購入した図版「一原有徳/新世紀へ」(2001)の中から引用することに。
 一原は、「何を描いたか」というイメージを特定する鑑賞法に疑問を投げかけます。確かに異星の風景や金属の削り屑、水滴や岩肌など、さまざまなイメージを見る人に喚起させますが、一原には、あらかじめ具体的な対象を想定する意図はないようです。彼は「独創性」を第一とする版画家で、言葉では説明できない、この世にないものを見つけたいと考えているからです。

確かに言葉で言い表せない「何ものか」というのがあり、だからこそ視覚イメージというものがあるわけで。

ひとつだけ。
造形に、偶然のなせる技、つまり自然や神の振るサイコロを巧みに利用してる。決定論や予定調和ではなく、そしてそこには時間が介在してる。

一原さんは小説も書いてる。『クライン・ブルーの石』という創作(小説)集で、前半は幻想的な掌編。けっこう面白かった。
ストーリは何が起きるか分からない、それこそ偶然とも必然ともいえない非決定論な小説だ。まるで彼の版画の制作と似てる。あるいは彼は登山家なので(実際に遭難にもあってる)、山の天候の急転や悪戯にも似て。
天上と下界
M・バフチンが強調したように、芸術は上下が相対的になる無重力の手法を幅広く駆使してきたし、今もそれは変らない。要するに、上下などというものはなく、天をいくがごとしなのだ。(「星の書物」k.ケドロフ)

(ちょっと遅いけど)先週のテレビ番組から思った幾つかのメモ。

■ エル・グレコ


左:エル・グレコ 右:ダリ

NHK「迷宮美術館」でエル・グレコのことをやっていた。
現実世界と天上の世界が同一平面上にある、というのは別にエル・グレコだけのものじゃないけど、でもキリストやマリアや使徒たちが地上から天上に昇るありさまは、クリスチャンじゃないけど、胸を打つ。あれは蝋燭の炎をイメージしたものらしい。エル・グレコは天を見上げる人。
それと対称的なのがダリの「十字架の聖ヨハネのキリスト」。視点が天上にある。そしてあの十字架は、浮いてる。ダリも無重力の人。


■ 興禅寺看雲庭


いつも見てるわけじゃないけど、BS-JAPAN の庭園紹介番組「Teien」で、なんか面白い庭園をやっていた。長野県木曽町の興禅寺というところの枯山水庭園―看雲庭。戦後に造られたもので、作庭家・重森三玲の作ともこと。
龍安寺の石庭などの枯山水庭園では、ふつう砂の波紋は水流を表わすが、この寺では看雲庭という名のとおり、雲を表現してる。雲海から突き出た木曽の山々を石として見立ている。つまり天上から見下ろした景観がミニチュアとして表現されている。


■ 歌劇『オルフェオ』2002年スペイン/リセウ劇場 Jordi Savall指揮

チャンネルを変えると、NHKハイビジョンで歌劇『オルフェオ』(モンテヴェルディ)をやっていた。
http://www.youtube.com/watch?v=yxBT1pfVAKQ
(Youtube だたし全編でない。また日本語の字幕はないので歌詞がわからない。)

有名なギリシア神話のオルフェウス(オルペウス・オルフェオ(伊))の物語で、死んだ妻エウリュディケ(エウリディーチェ(伊))を求めて冥界に入り、見つけて連れて帰るもうちょっとのところで、つい後ろを振り返ってしまい、結局彼女は消えてしまうという話。

見たのは、途中の第3幕から。エウリディーチェが毒蛇に噛まれて死んでしまい、オルフェオや牧人たちが嘆いてるところだった。
それから三途の川で渡し守のカロンテが竪琴の調べについウトウトしてしまい、眠ったすきに冥界に入ることができ、それから冥界の王妃プロセルピナが王のプルトーネに可哀想だから何とかしてと頼んで、プルトーネはそれじゃエウリディーチェの顔を見ないという条件で帰ることを許す、ということろで(私が)ついウトウトして、気がついたら、高いところにオルフェオの父アポロがいて、オルフェオを天にいざなって行くところだった。それでお終い。
たから肝心の、彼女の方を振り向いたところなどは見てなかった。それからどうしてオルフェオが昇天したかも分からなかった。なんともおそまつ。

ところで、エウリディーチェが冥界に行き、(神のアポロの子だからって)オルフェオは天に昇るというのは、ちょっと不公平なんじゃない? というのは瑣末すぎか。


ということで先週見たテレビは、天界と現実世界(と冥界)を巡る旅でした。

廃墟
廃墟憂愁―メランコリックな永遠。 廃墟憂愁―メランコリックな永遠。
アトリエサード (2005/12)
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2005年12月に出されたこの本を読み返した。
建築などの人工構築物、とくに合理的・機能的な近代建築は、廃墟になったときが一番"旬"なのかもしれない。 新陳代謝の激しい都会では、(ときに醜悪な)滅びの相貌を見せないで消えるものもあるけど。

廃墟の色は、やっぱりモノクロームかセピアでないと落ち着かない。


「廃墟憂愁」に載ってたアーティストのWebサイトをいくつか。

ズジスワフ・ベクシンスキー
Zdzislaw Beksinski - Official web site presented by Belvedere Gallery

作場知生氏
[ru]

井手亞紀子さん
inkpengoldfish
Blog
アイヌ文様の美(道立近代美術館)
アイヌ文様の美 ― The Beauty of Ainu Design

アイヌ文様(←これは近代美術館アイヌ文様展でなく、他で撮ったもの)

世界中で見られる唐草文様のひとつ、アイヌ文様。 こう言ってしまうと身も蓋もないかもしれないけど。 でも、とっても面白かった。

MSNエンカルタ百科事典によると、唐草文様は次のとおり。
植物の葉や花、また渦巻文や空想的な動物の図柄などをモティーフ(構成単位)として、それらがたがいに蔓や茎で絡みあわされたり、連続的につなぎあわされたりして構成された文様の総称。形態的な特徴は、植物的な印象をもとに、渦やうねりや絡みを配した伸展性や連続性・無限性にあり、その主題は生命であるとされる。その概念も文様類の中ではもっとも広大であり、樹木信仰の象徴としての「生命の樹」や「ペーズリー」(松かさ文様)、幾何学文様の波状文や「メアンダー」(屈曲した川の流れの象徴)などをもそのモティーフとして内包する。


■ アイヌ文様のパターンが幾つかあって、それを組み合わせてさまざまなデザイン・パターンが創られる。
そのことを、「くりかえす」、「からみあう」、「ひろがる」などのキーワードによって括られて展示されていた。

■ 着物の袖や襟などの開口部から魔物が入るというのは、アイヌの着物だけでなく、たぶん世界共通だ。各国の民族衣装でも、よく袖や襟に刺繍などで魔除けを施されているものを見かける。

■ このBlogの帯の画像にも、アイヌ文様が描かれている。渦巻き文様(花の二重螺旋)は特にアイヌ文様というわけではないけど、背景の括弧文様はそう。

■ 「アイヌ文様はアイヌだけが利用できる」、ということはありません。勘違いしてる人がいるかもしれないので、念のために。
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