[孤島]
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アナザー・ペアレント(TVドラマ「Mother」)
久しぶりに民放TVドラマ――水曜日放映の日本テレビ「Mother」を見た。たまたまTVのチャンネルを操作して、虐待とか児童福祉施設とか出てるので、途中からだけど、つい見てしまった。民放ドラマを見るのは「高校教師」や「のだめ~」以来かな。
テーマは虐待。舞台は、まだ雪の残っている室蘭。女性教師(奈緒=松雪泰子)と虐待される女子児童(怜南)を巡ってドラマが進展する。怜南は、同居している男からだけでなく、母親からも虐待されている。

う~ん、このドラマの突っ込みどころは多々ありそうだ。例えば、夜に教師が怜南の自宅の様子を見にいき、怜南が大型のごみ袋に入れられて放置されているのを発見し、それで怜南の誘拐を決心したとされる。
なんか NHKアニメ「精霊の守り人」(原作:上橋菜穂子)の女剣士バルサと皇子チャグムの関係みたいだ。バルサが、刺客からチャグムを守るというもの。
でもゴミ袋に入れて外に放置って、そりゃあ誘拐するまでもなく、警察に通報したら親たちは逮捕され、子どもは即座に児童福祉施設行きでしょうに。それで万事解決するのに。
小学校教師の奈緒(松雪泰子)も、全然子供向きじゃない暗い表情と低い声をしている。いろいろと事情があるのかもしれないけど、すごく違和感がある。こういう教師がいたらイヤだな、子どもにとっては。
怜南という子どもは可愛い。だけど、大人の描いた子どもにしかなってない。それもつまらないところ。

ところで、親にとって子との血のつながりは、他に代えられない大事な要素になっている。でも子どもにとっては、優しい親と快適な家庭さえあれば、それだけでOKでしょう。だからこのドラマで小学生の子が、何のためらいもなく教師についていくというのはわかる。

日本では血縁至上主義なところがあって、それが虐待を防げきれていない状況を生んでいる。
今から二十年以上も前、北海道の地方都市で、同居してた男から虐待されて死んだ男の子がいた。事件のあと、新聞に近所の商店の主人の話が載っていて、その子が店に来たとき、「おじさん、ぼくをこの家の子にして!」と頼んだそうだ。その記事を読んで、とてもショックを受けた。

アナザー・ペアレントとか擬似親子というのはあるのだろうか。虐待やネグレクトされたケースだけでなく、あまり可愛がってもらえなかったとか、相性が合わないとか、そういう場合のときに。
過去にそれに相応する事例がある。(どこの とは言わないけどw)ある家族があった。両親、姑、一人息子と二人の娘たちで構成されている。嫁姑のいさかいは激しく、親戚も巻き込んで泥沼状態が続いていた。また夫はたまにDVもやっていた。ストレスになった母親は、ときに子どもに八つ当たりした。母親はおもに勉強の出来た息子を、娘たち以上に可愛がっていた。それらのことを二人の娘たちは当然気づいていた。長女は学生のときバイトした小さな蕎麦屋の夫妻と懇意になり、夫妻から可愛がられ、長女も親のように慕っていた。長女の母親は嫉妬したのか、そのことを苦々しく思ったらしいけど、長女にとって蕎麦夫妻という別の家族をもてたのは救いだった。
一方、次女のほうはアナザー・ペアレントをもてなかった。そのせいかどうか知らないけど、今でも母親と会うと、あまり幸福じゃなかった当時のことを思い出すので、あまり会わないようにしているらしい。
ちなみに、二人の娘たちは既に家族をもっているが、両親の期待を担っていた一人息子は、今ではどうしようもないシロモノになっている。

ドラマ「Mother」は、本当の親子になるというものだった。そういうのでなく、やはり擬似親子やアナザー・ペアレントの必要性はあるのではないだろうか。今までは、おばあちゃんやおじいちゃんが代わりをしたり、共同体のメンバーが役割を担っていた。そういう代わりになる人が少なくなっているとき、血のつながってない擬似親子は、軽いものから重いものまでいろんなフェーズで、あっていいと思う。
現実に擬似親子というのは難しいかもしれないけど、ネット上では、アクセスが容易なこともあって、出来やすい。
ただアナザー・ペアレントが(仏教書で禁止している)愛着して執着したり、過剰に期待したりすると、結局は不幸なことになるようだ。それと大事なのは、アナザー・チャイルドに対して 97~100%くらい肯定・承認でないとならない ということで、あとで失敗したと後悔することのないようにと、反省も込めて思う。(お金を払うサービスは通常100%の対価が得られるけど、この場合は道徳や犯罪に関わったり危険な目に会う可能性もあるので、97~100%と幅を取ってます。)
この辺の匙加減が難しく、特に男性の場合、アナザー・ペアレントになるのは難しいかもしれない。圧倒的に必要なのは、父性でなくて母性だから。

      *

Amazonからポメラ(pomera DM5)が届いた。
PCはインターネットがあるからついネットで遊んでしまうけど、ポメラはワープロ機能しかないので、書き物に集中できる。そして、家にいるとあまり緊張感がなく、ついボーとしたり妄想にふけったりと決していい環境ではないので、(机のある)公共施設などに行って書き物しようと思ってます。

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(2010/03/09)
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テーマ:<児童福祉> - ジャンル:福祉・ボランティア

記者クラブor全メディア開放
民主党の小沢・鳩山両代表が全メディアに開放すると言ったことを反故にする?

山口一臣:新聞が書かない民主党の「公約破り」
http://www.the-journal.jp/contents/yamaguchi/2009/09/post_90.html#more

上杉隆:ダイヤモンド・オンライン 週刊上杉隆
非記者クラブメディアを排除した鳩山首相初会見への落胆
http://diamond.jp/series/uesugi/10094/

宮台真司:MIYADAI.com Blog
民主党の重大な「公約破り」はじまる 許すまじ!
http://www.miyadai.com/index.php?blogid=1&archive=2009-9-16

宮台真司氏は過激に怒っている。そりゃそうだろう。

こうした事態が起きたのは、松下労組上がりの平野官房長官の仕業といわれている。
記者クラブは、土建屋の談合と同じ、マスメディアの談合組織みたいなもの。
アルコール依存症の元財務大臣のもーろー会見は、日本メディアは政治家との癒着であの会見はネグられたけど、海外のメディアが取り上げたので、結局我々の茶の間にテレビ放映されたということらしい。
 * 関係ないけど、あのアル中な政治家はあまりにもエラそうなのですっかり嫌われてしまい、もう次回はないと思われ。


民主党の逢坂誠二氏(@seiji_ohsaka)がtwitterに書いた 「もう既に『公約破り』とか非難の声があるが、ちょっと気が早すぎるかも。」 というのは記者クラブの件と関係ない話で、これに対する誤爆がtwitterで起きた。
もともと逢坂誠二氏はオープン派だったし、実際その後に、「選挙前に鳩山現総理が発言しているのですから、しっかりと実行すべきです」と書いている。 彼にとっては、いい迷惑な話。


でも今日、こんなことが起きた。
岡田外相:全メディアに記者会見を開放 フリーも
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090919k0000m010081000c.html

外務省がそうなら、他の官庁もそうするだろうし、そうして官邸も・・・(?)

      *

eriko前々回の「少女」の続き。
不条理なことや不当なことと闘ってきた少女の理想として、20代かもしれないけど、福田衣里子さんが挙げられる。
彼女は薬害肝炎の救済を求めて国や厚生官僚と闘ってきた。

闘う少女、萌え!
でも、薬害肝炎訴訟だったころの、黒っぽい服装で黒縁メガネをかけ、ちょっと不機嫌な表情だったときの方が良かったような気もするけど。


      *

twitterを始めました。
chronotopos
海軍軍令部 あるいは官僚のモラル・ハザード
今月はテレビで幾つかの戦争物のドキュメントをやっていた。その中でNHKの「海軍反省会」は、戦後に海軍の関係者が集まって戦争当時のことを話したテープをもとにして制作されたもの。 とくに海軍「軍令部」という、権力が集中した組織のモラル・ハザードが取り上げられていた。
この番組で、軍隊というのは武力を持った官僚機構というのが、はっきりと分かる。

第1回は「開戦 海軍あって国家なし」という、どうして戦争を始めたのかという問題。
軍令部は皇族の伏見宮を軍令部総長にし、米国との対戦争を煽って国家予算を大量に確保し、挙句の果てには戦略がないままに英米に開戦をしてしまった。

第2回は「特攻」。
一般に特攻は大西中将の発案とされているが、実は軍令部で前から考案されていた。番組では回天など特攻兵器を考案した黒島亀人少将が取り上げられていたけど、そのほか特攻には源田実大佐も関与していた。そうして5千人以上の将兵が、特攻兵器に乗ったり飛行の体当たりをして死んでいった。
敗戦となって大西中将は自決したけど、黒島や源田は全然責任を取ろうとしないで、戦後ものうのうと生き残っている。右翼の源田は、航空自衛隊の幕僚長になったり、自民党で代議士になったりしていた。

第3回目は戦犯をどう逃れるかということ。
撃沈した商船の乗組員を皆殺しにするという命令を軍令部が出していて、戦後にそのことが戦犯に該当しそうなので、隠蔽をするために組織的に画策したというもの。それを実行したのが、戦後海軍が解体され、海軍軍人が移った第二復員省の連中。

これらの3シリーズは皆、モラルに関係している。
そうして戦後も、官僚のモラル・ハザードは続いてきている。日本は官僚によって食いつぶされてきた。
でも今回の選挙で政権が変わったら、多少は良くなるかもしれない。

今回の選挙は、別の意味でも有意義なことがある。それは、東西冷戦が完全に終ったことの決着、そして戦前から戦後までずっと続いてきた右翼的自民党を終わらせること。
本当は自民党は1990年代に終わってるところだった。ロクデナシの社会党(現社民党)が連立を組んできて、それから創価=公明党がすり寄ってきて今に至ってきた。
白リン弾 ― ガザ
TIMES ONLINE (From The Times :January 21, 2009)
Israel 'admits' using white phosphorus munitions
イスラエル、白リン弾を使ったことを認める

http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/middle_east/article5556027.ece
The Times first accused Israeli forces of using white phosphorus on January 5, but the IDF has denied the charge repeatedly. Phosphorus bombs can be used to create smoke screens, but their use as weapons of war in civilian areas is banned by the Geneva Conventions.

意訳すると、「イスラエル当局は白リン弾の使用を否定していたけど、ほら見ろ、1月5日に我々(THE TIMES)が白リン弾の告発をした通りじゃないか?!」

その1月5日の記事がこれ↓。

TIMES ONLINE (From The Times : January 5, 2008 (*1))
Israel rains fire on Gaza with phosphorus shells
イスラエル、ガザに白リン弾を雨のように降らす

http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/middle_east/article5447590.ece
1980年のジュネーブ条約では、民間人のいる地域に白リン弾を兵器として使ってはならないという取り決めが明記されたが、全面禁止ではなく、煙幕や照明弾として使われる限りこの国際法の下にはないとされる。しかしながら、イギリスの軍事専門家で陸軍の元少佐だったチャールズ・ヘイマンは次のように言う。 「もし白リン弾を故意に群衆に向かって爆発させたら、責任者はハーグの国連戦争犯罪法廷行きになるだろう。白リン弾は恐ろしい武器です。空から降ってきた白リンの塊に皮膚が触れると、焼け焦げます。」

The Geneva Treaty of 1980 stipulates that white phosphorus should not be used as a weapon of war in civilian areas, but there is no blanket ban under international law on its use as a smokescreen or for illumination. However, Charles Heyman, a military expert and former major in the British Army, said: “If white phosphorus was deliberately fired at a crowd of people someone would end up in The Hague. White phosphorus is also a terror weapon. The descending blobs of phosphorus will burn when in contact with skin.”


(いま問題になっているらしい)ウィキペディア―「白燐弾」の項目では、1980のジュネーブ条約のことは書かれていない。それどころか、「現在、白燐弾を公式に制限する条約は存在しない」と断定しているのは、あえてやったミスリードか、それとも単にその辺の知識がなかったのか分からないけど、なんだかねぇ~~。
ちなみに英語版のWikipedia ― White phosphorus (weapon)[白リン弾]では、その使用が1980年に特定通常兵器使用条約の議定書III(焼夷性兵器)で制限されている、との記述がある。
いっそ、日本語ウィキペディアの「白燐弾」は、英語版をそのまま翻訳して移植したほうがいいのではないだろうか。


phosp1pal3.jpg


白リン弾(黄燐弾)がどれほど危険な兵器かは、第二次大戦の記録からも分かる。
左の写真は、ラバウルでB-25が12.7cm高射砲陣地に黄燐弾を投下したもの。
右の写真は、その一部分を拡大したもの。
B-25のラバウル攻撃では黄燐弾を航空機の上で爆発するものがあったけど、この写真の黄燐弾は明らかに将兵を狙ったものと思われる。
rabaul
  この写真のソース→ここ      左の写真を拡大したもの→ここ

下の写真は、ラバウルの7.5cm高射砲陣地を低空で襲うB-25。
本当は高射砲陣地の上で黄燐弾が爆発する写真があるはずだけど、ネットでは見つからなかった。このB-25爆撃で、黄燐を浴びて死んだ将兵が大勢いたそうだ。
rabaul
  この写真のソース→ここ

また、大岡昇平の『レイテ戦記』によると、米軍は迫撃砲を使った黄燐弾散布を行い、タコ壺にいた第一師団の兵士が降ってくる黄燐によってやられた、という記述があった。
(追記:1/27) ここ(「FWF -フットボールは未来の兵器である」)に、大岡昇平『レイテ戦記』の黄燐弾についての記述があります。

白リン弾(黄燐弾)の人への被害をどう見積もるかは、バイアスの入ってない知識量と、それから想像力の有無にも帰着するのだろう。
白リン弾の人体に対する影響に関しては、ここ("kom’s log")が詳しいです。


それにしても今回のガザ虐殺は惨すぎる。市民に対する白リン弾攻撃もそうだけど、それ以上に爆撃や砲撃で死者1300人以上、負傷者5000人というのは異常だ。
国際社会は、この落とし前をどうつけるのだろうか。きっちりとイスラエルの戦争犯罪を追求してほしい。
潘基文国連事務総長もすっかりナメられたみたいだ。やっぱり北欧系の事務総長、例えばノーベル平和賞を受賞したアハティサーリ前フィンランド大統領のような人物が出てこないとダメなのかもしれない。


追記(1/27):「白燐弾はどういう兵器か」については、ここ(「模型とキャラ弁の日記」)が詳しいです。
白燐弾は高高度で爆発するように撃てば落下するまでの間に殆どの燐片が燃え尽き概ね煙幕弾としてしか機能しませんが、低高度で爆発するように撃てば防御困難な燃える燐片を地上にばら撒く焼夷弾となるわけです。」 (「模型とキャラ弁の日記」
だからラバウルを襲ったB-25は、低空でやって来たのだ。
でも低空で白リン弾を煙幕として使うこともあるので、要するに使用の用途と場所が問題なのだ。何もない草原みたいなところで白リン弾を爆発するのはいいけど、都市の民間人のいるところでばら撒くのはどう考えてみても人道的にマズイでしょう。それは当然、戦争犯罪になる。国際人道法・カムズ・ファースト、なのだ。
だから、富士総合火力演習の90式戦車から打ち出した白リン弾(煙幕)を取り上げて、白リン弾は安全だとか主張してる人は、頭がどうかしている。もし白リン弾が見物人の頭上で爆発して何ともなかったというなら分かるけど、見物人は数百m離れた安全なところにいてただ眺めていたのだから (風向きで煙たかったかもしれないけど)、何をかいわんや だ。

ということで、やっぱり最初のTIMES(1/5)の記事がすべてを物語っている。


*1:記事のタイムスタンプはJanuary 5 2008となっているけど、2009の間違い。
年頭雑感
2009

あけましておめでとうございます。
麻生首相が言うように「100年に一度の危機」というならほとんど恐慌に近いという認識らしいのに、どうして第2次補正予算などの政策対応を今年に回したのか、よく分からないですね。

■ サブプライムローン問題――何をいまさら……ですけど
こういう経済状況になったのはもちろん米国の金融危機のせいだけど、たとえば森永卓郎氏などの経済評論家も言ってるように、そもそも今までの米国の金融システムが詐欺みたいなものだ。
低所得(サブプライム)向けに返せないようなローンを組むという手口、それを証券化する手口、そして格付け会社の策略的な評価の手口など、いたるところで詐欺が蔓延している。さらにナスダックの元会長でウォール街の大物がヘッジファンドを使って巨大な詐欺事件を起こした、なんておまけもついている。もうアメリカの商道徳が狂ってきてるのではないだろうか……、なんてちょっと偉そうですが。

むかし個人向けクレジットのコンピューター・システムに関わったことがあって、その知識をしてからも金融危機の発端になったサブプライムローン問題は、どう考えてもやっぱり詐欺だと思う。

まず一つは、その返済方法について。最初の数年間は返済額が少なめに設定して、それが過ぎると一気に支払い金額が高くなるという、この返済方法が詐欺なのだ。テレビのサブプライム問題の番組で、債務不履行に陥って住宅を追い出される人が、「返済額が変わるのを最初から聞いていなかった」というのはもちろん詐欺だけど、最初から聞いていた場合でもこの方法はペテン。
返済方法としては、ほんとうは最初の頃は支払いを多くして後から少なくする方法(元金均等など)が一番良いのだけど、ふつうは一定の額を支払う(元利均等)のが一般的だ。でも、最初は返済が少なくて後から増えるというのは、ほんとうに危ない。
最初の返済しか考えない人は、どうにかなると思っているとどうにもなくなって、けっきょく破滅していく。
前に日本の住宅ローンでも、最初は少なくて5年後には倍になるという返済プランに乗せられて、けっきょく住宅バブルが弾けて失敗した人もいた。
この「行きは良い良い、帰りは怖い」の返済方法は、優良なプライム層でさえトラブルが発生すると思う。

それからもうひとつは、そもそも返済が困難な人たちに貸し付けた問題。
サブプライムという低所得や過去に金融トラブルを起こした人に金を貸すので、当然リスクがあるので金利は高く設定される。でも、(日本円でいうと)50万とか100万円貸すならいいけど、住宅購入分の(たぶん一千万円以上の)金額を、それも与信もあまりやらずに貸し付けするらしい。
お金を借りたいという人には、分相応の貸付をして、分相応の返済計画をするのが基本だけど、こんな融資の方法ってあるの? ていう感じ。
融資する側からいうと、もし債務不履行になったら新築した家を担保にまたローンを組み直すか、それでも払えない人には家を取り上げてお金を回収すればいい、という考えだったのだろう。(けっきょく住宅の価格が供給過多で下落して、この目論見は破綻したのだけど。)
でも融資を受ける人からいうと、借り入れ金額が大きいので金利も高く、返済回数が増えるし、毎月の返済額も大きいので負担が増える。
それでサブプライムローンでは、数年間は金利のみの支払いだけでいいという方法もあったけど、元金が減らないのに高い金利を払い続けるというのは、ずいぶんふざけた話だと思う。
けっきょくサブプライムの人たちは、サブプライム層に広がった欲望の静かなパンデミックス(感染爆発)に汚染され、金利をせっせと運ぶマシーンにされられたのだ。いつの日か、家を追い出されるまで。


ニューヨーク・タイムズは「中国が米住宅バブル呼んだ」と主張しているらしい。
「過去10年間、中国は巨額の対米貿易赤字を米国の安全資産に投資した。約1兆ドル(約91兆円)を米国債と米政府が保証する住宅担保ローン証券につぎ込んだ。それにより、米国では金利低下、消費拡大、住宅市場のバブルが引き起こされた。」
ということだそうな。ふ~ん。でも、自業自得じゃないのかな?

それから、「米誌『タイムズ』は最新号で、『中国の消費者は世界を救う準備をしていない』という記事を掲載し、内需拡大を期待する中国政府の意に反して、国民が消費よりも貯蓄に熱心な状況を紹介した。」
とのこと。中国の消費者に期待するという声がときどき聞こえてくる。
でも米国から買うものがあるのかな。物でなくて、金融商品? でもそれはリーマンで懲りているはずだし。

新春の朝生では、やっぱり日本は金融資本主義でなくて産業資本主義でいく方がいいねっていう、合意とまではいわないけど、そういうムードだったような気がする。


■ パレスチナ――ガザの大虐殺
イスラエルの残虐な行為が、どれだけ人々の気持ちに暗い影を落としているか。
ネット動画のガザの惨状を見ると、とても具合悪くなる。
世界でこれほど嫌悪される国はない。洗脳されているアメリカ人は別としても。
米国の次期大統領のオバマはイスラエルの支援団体からも資金をもらっているし、ヒラリー・クリントンもずっとイスラエルびいきだったし、あまり期待はできないかもしれないけど、次期政権はどういう中東政策をだすのかな。
というか、今の現状にコメントくらい出せよ。


■ 派遣村――今年最初の新語
ホームレスやその日の食住に困っている人に向けて、キリスト系の教会・修道院や市民団体が炊き出しをやっているのに、なんでお寺はあまりそういうことをやらないのだろう?
(べつに教会やNPOが善ということではないけど。)
それから、どうして会社や労働組合はワークシェアリングを採り入れないのだろう?

このへんは、日本の社会や組織がもつ、内と外、身内と外様、中心と周縁、仲間内と余所者などの分類に関係していると思う。

お寺は、自分のところの檀家・門徒たちや自分の宗派のためにあるので、困っている人がいても、そしていくら仏の教えが慈悲だっていっても、たぶんよそ者には冷たい。(阪神大地震のときは、炊き出しをやったお寺もあったみたいだけど。) また檀家・門徒もあまりそれを望まない。お寺はほんとうに社会に開かれていない。

また非正規雇用というのも、いつでもクビを切れる要員として置かれますね。もちろん正規社員を守るだめに。
これは戦争中の軍隊や部隊と似ている。学徒動員で戦場に送られた学生が、まさにこの非正規兵隊だった。部隊の中では、学徒将兵はメインストリームでなくて傍流にいる。
あるものは特攻隊として送られ、使い捨てされた。またフィリピンのルソン島に送られたなかには、山下奉文大将に「教養あるものは真の勇者だ」とか言われて、四百名ほどが戦車撃滅隊として肉弾攻撃に狩り出され、結局すぐに全滅した。


雇用の問題とかパレスチナ紛争とか、なんか以前よりも殺伐した世の中になっているような気がする。
誰がこんな世界にした、……って言っても無駄かな。

あ、図書館から借りた本、まだ読んでない。あさってまでに読まないと。
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