[孤島]
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
『ALWAYS 続・三丁目の夕日』 山崎貴監督
単に昭和30年代を舞台にした「ほのぼのとした映画」という印象しかなかったし、前作の『三丁目の夕日』のTVも途中から飽きて見るのをやめたくらいなので、当初この続編も興味がなかった。でもこの映画はいいという人がいて、もしかして人を惹きつける何かがあるのかなと思ったのと、監督の山崎貴がNHKデジスタにキュレーターとして登場して、その中で実際に登場人物が橋の上を歩くシーンと背景の3Dグラフィックスとの合成をやっていたので興味をもち、そういうことでじっさい映画館で観て来た。

感想としては、うまく作られている映画だと思った。

★ 3Dグラフィックスの箱庭・ミニチュアを俯瞰する快感、昔懐かしい時代へワープする快感、下町の人情物と昔風恋物語の快感、セットで出来た個々の家の中を覗いてる快感、(かっこ付きだけど)真実は遂には勝利するという快感、そして てんこ盛りの快感。

★ 女性たちもそれぞれ存在感があって、演じてる小雪、薬師丸ひろ子、堀北真希がとてもいい。
たとえば一平の母親トモエ(薬師丸ひろ子)も単なる人の好い主婦だとおもったら、戦争で生き別れた恋人とばったり再会するエピソードがあったり。

★ ヒロミ(小雪)みたいな女性は、たぶん昭和30年代でも そうはいないと思う。男が創り上げた女性の幻想。女性にしてみたら、食えなかったりお金で苦労するのは嫌だし。(被・経験あり w)
でも、憂い顔の小雪がとっても良くて、あの表情がありそうにもない恋物語を成功に導いたと思う。(正直、私もちょっと目がウルウルした。)

★ 茶川って、オタクの走りみたいなもの。ヒロミとは釣り合わないので、それで東大文学部出身という設定にしたのかもしれない。でもどうして他の大学(たとえば作家の多い早稲田大)じゃだめなのか? というと、茶川の家は貧乏なので私立には行けなかったから・・・って、そんなのどうでもいいですけど。
それから、前作を見てないせいか、どうして淳之介が茶川のところにいるのかよく分からなかった。
やっぱり前回の「三丁目」を見てた方が分かりやすいですね。

★ この映画では、大人も、子どもも、思春期の年代も、それぞれが主人公になっている。
つまり子どもから大人まで、演じられる人物のそれぞれの人生を、観客は好みによって楽しめるようになっている。


確かにいろいろと突っ込み所もありそうな気がするけど、あれはあれでいいんでしょう。
堀北真希も可愛かったし。



この映画のもつ雰囲気は、すごく分かる気がする。小学校の低学年に住んだ所は路地だったので、特に。
路地幅はすごく狭く、そこを抜けるとすぐ小学校のグランドへ出た。「三丁目」と違い、普通の家が多かったけど、いろんな年齢の子どもたちがいた。隣は材木屋で、クラスは違っていたけど同じ学年の男の子がいた。
おもにクラスの友だちと遊ぶことが多かったけど、ある日、隣の町内の子どもたちが攻めてきたとき(実際は攻撃するのでなく、威嚇と様子見)、自分の町内の子たちも大勢(十数名?)集まって、彼らとにらみ合い対峙したことがあった。彼らは何をするのでもなく、そのうち引き返していったけど、去るとき からかい半分で、ぼさっーとしてた私を引っぱっていこうした。でも、町内のお兄さんたちが助けてくれた。町内の中学生(?)や高学年の人たちは心強かった。
かくして、私は町内のメンバーであることを自覚したのでした。こうして地域の共同体に、少年たちも取り込まれていた。(逆に、子どものいなくなった地域共同体は衰退してゆくのだけど。)
一平の はとこ の美和も、最初はふてくされた沢尻エリカみたいなキャラだったけど、次第に鈴木家と地域共同体に馴染んでいった。

この映画が「地域共同体バンザイ!」的なクサい臭いがあまりしないのは、ひとつは、時代がかってあった昔の日のことであること、そしてもうひとつは、子どもも大人と同様に主人公であるということだと思う。
大人だったら、密着した隣近所の付き合いは遠慮したいという人は少なからずいると思う。でも子どもにとっては、地域共同体により承認され、守られ、ときにはしつけられたりしてた。
というか、原作は読んでないのだけど、これは思い出の少年時代の回想物でしょう、きっと。
誰にもあった少年少女時代とその思い出、バージョン-昭和30年版。

テーマ:ALWAYS 続 三丁目の夕日 - ジャンル:映画

コメント
この記事へのコメント
来年は楽しみにしてますよ
2007/12/31(月) 19:51:36 | URL | 小太郎 #-[ 編集]
どうもどうも。来年はそろそろ正念場です。
来年もよろしくお願いします。
2007/12/31(月) 20:53:49 | URL | Spirit of Beehive #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。